ひと粒の雨


耳をすますと

風の中に雨の気配を知る

ひと粒、ひと粒の雨が、琴の弦を弾く

その音とともに


いつの間にか

雨粒は糸となり

まるで絹が織られていくように

音楽となる


雨は

乾いた街に降りそそぐ優しさ

僕たちの孤独を埋めるように

ぼんやりと世界を包む


僕たちは傘もささずに

髪が濡れ

肩が濡れて

心が濡れたら

やがて音楽の川を

山をくだり

大地をめぐり

世界の果てにある

海へたどり着く


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